一人親方労災保険ガイド

一人親方労災保険ガイド

なぜ加入しなければならないのか?

私は一人親方労災保険に加入していた経験があります。毎年の掛け金36272円を約6年間です。その間、一切労災事故に遭うことがなかったので全て払い損という形で終了しました。別に加入したことを後悔はしていません。この加入で、安心、という感情を得られたのだから安いものだと思っています。

一人親方労災保険に加入したきっかけは、仕事の契約先の会社に加入を勧められたからです。理由を聞くと、請負契約の関係上、労災保険に加入していないと契約を結べないとのことでした。ですから、仕方なく加入することになったのです。

私は、この契約先との会社にアルバイトという形で最初働いていました。アルバイトの契約を完了したのちに、1人親方として契約することで働かせてもらっていたのです。これは、会社から見ると雇用するより人件費が安くなるからとのことで、本来労働者にとっては不利な条件となります。しかし、元々私は自分で会社を起こしたいと考えていたので好都合だったのです。

私の仕事内容はデスクワークがメインでした。電気の設計を主としていて、ごくたまに現場に出向いました。ですから、労災事故に遭う可能性は極めて低かったのです。にもかかわらず、一人親方労災保険に加入しなければならないのは、正直最初の頃苦々しく思っていました。この経費がいかにも無駄に感じていたのです。

でも、今はそんな気持ちは微塵もありません。長く働いているうちに、危険はどんな場所でも起こりえることに気がついたのです。基本的に労災保険は労働者にしか加入できません。事業主には適応されないのです。でも、事業主にも危険は常に伴います。そんな事業主の救いの措置として一人親方労災保険の制度が存在するのです。